少ない人数でも、オンラインでも、人狼を。おすすめボードゲーム「ワンナイト人狼」

ボードゲーム

最近Among usが流行しているなど、自分の正体を隠して騙し合う「人狼」のような「正体隠匿系ゲーム」が人気だ。

真実と嘘が飛び交い、疑いが疑いを呼ぶ。そんな状況の中で自チームの勝利を目指して騙し合うゲームはドキドキハラハラさせられる。そんな魅力に取り憑かれている方も多いのではないだろうか。

しかし、Among usや人狼はある程度人数が揃わないと面白みに欠けるのが難点だ。たくさんの人を集めるのは大変だし、知らない人とのオンライン対戦はしたいと思えない。アナログのボードゲームは集まるのが大変で、ルールを覚えるのも面倒…

そんな方におすすめのゲームがある。それが「ワンナイト人狼」だ。今回はそんな「ワンナイト人狼」のルールとその面白さについて紹介したい。

ブラウザでワンナイト人狼
人狼ゲームを手軽に友達と遊ぼう。スマートフォンやPCのブラウザだけでワンナイト人狼が遊べるホームページです。友だちが集まった時のパーティゲームやSkypeを使ってのネットカードゲームとして遊べます。

↑オンライン版(ブラウザ版)ワンナイト人狼はこちらのHPでプレイ可能だ。

ワンナイト人狼の簡単なルール

人狼陣営と村人陣営に分かれて対決する基本のシステムは人狼と同じ。違うのは人狼側の夜の襲撃が存在せず、昼の処刑が一回切りというところ

そのため、人狼陣営は処刑を免れれば勝ち、村人陣営は人狼を処刑できれば勝ちとなる。

ただし、カードは参加者の数+2枚用意して余った2枚を真ん中に置いておく。つまり、人狼が何人いてその他の役職が何人いるかがオープンにならない状態でゲームがスタートする。人狼は最大2人なので、場合によっては人狼がいない平和村ということも起きえる!

役職

村人陣営:人狼を処刑することができれば勝利

村人:特殊能力を持たない一般市民。普通の人狼では役職持ちが村人を騙ることが多いが、ワンナイト人狼では村人が他の役職を騙らないといけない場面もある程度存在する。

占い師:夜の行動ターンに「誰か1人のカード」もしくは「余ったカード2枚」のどちらかを見ることができる。この「余ったカードを見る」ことで村内の各役職の数を知れるのが意外と強い

怪盗:夜のターンに誰か1人とカードを交換することができる。この時に交換したカードが人狼で、人狼陣営になってしまうということも!交換した相手やその他の人は怪盗がカードを交換していることを知らないので、それをうまく使ったゲーム運びが必要になる。ワンナイト人狼ならではの役職で、このカードの存在が場面を大きく変化させることも多い。

人狼陣営:人狼が処刑されなければ勝利

人狼:処刑されなければ勝ち。村人陣営にバレないように処刑をやり過ごす。人狼同士は夜のターンにお互いが人狼であることを確認できる。

狂人(超人バージョンに収録):人狼側の村人。自分が処刑されても人狼が処刑されなければ勝利となる。プレイヤーに人狼がいない場合は「村人」と同じ扱いになる。普通の人狼とは異なり、占われた場合は狂人であることが分かってしまう。

吊り人陣営:吊り人が処刑されれば勝利

吊り人(monsterバージョンに収録):処刑されれば勝利。周りの役職を判断しながら、自分が処刑される方向にゲームを運んでいく。処刑されるように仕向けるというのは演技力も必要になり難しいが、その分処刑された時には脳汁が溢れること間違いなし

おすすめな理由① 正体隠匿系ゲームならではの騙し合い

人狼やAmong us同様、自分の正体を隠しながら相手陣営の役職を推理し合う楽しみがある。

仲間だと思っていた人が実は敵だったり、敵だと疑って処刑した人が実は仲間だったりするのは非常に悔しいし、逆に他の人の信用を勝ち取ることで場を支配できた時の快感は堪らない。

ワンナイト人狼はコンパクトにまとまっているゲームではあるが、この正体隠匿系の面白さは十分に備えている。

おすすめな理由② テンポの良さ

人狼やAmong usはどうしても1回のゲームに時間がかかってしまう。役職持ちをやりたいな…と思っても、村人が続いて退屈してしまうこともあるかもしれない。

しかし、ワンナイト人狼は1回の夜の行動と1回の昼の処刑でゲームが終了するため、10分もあれば1ゲームが終わってしまう。昼休みにやることだって可能なレベルのテンポの良さだ。

それでいて中毒性が高いため、ついつい「もう1回やろう!」と言いたくなってしまう。寝る前に少しやろうと思って始めたはずなのに、気づけば夜が深くなってしまうなんていうこともしばしば…

おすすめな理由③ 脱落者が出ない

うまく立ち回れずに処刑されたり、村のために生贄を買って出たために30分間以上やることがない…なんてことが普通の人狼ではよくある。

しかし、ワンナイト人狼は一回切りの処刑でゲームが終了するため、人狼やAmong usのように序盤に処刑されたり殺されて暇を持て余すということがない。

仲間外れを生まずにずっとワイワイ楽しむことができるある意味平和なゲームである。

おすすめな理由④ ワンナイト人狼ならではの戦略

ワンナイト人狼では「2枚のカードが余っていること」と「怪盗という役職が存在すること」、「事実だけでは結論付けられない場面の存在」により戦略に深みが増している。

2枚のカードが余っていることにより起こること

2枚カードが余っていることにより、実は人狼がいない平和な村というものが存在しうる。実は平和な村なのにお互いがお互いを邪推して間違って処刑してしまったりすることもあるし、その可能性を利用して自分が人狼であることを隠したりすることもできる。

また、余っているカードの存在によって、テキトーに発言した役職騙りがうまくハマることもある。揺さぶりとして役職を騙り、それが通れば他のプレイヤーを騙し続け、矛盾が起きれば揺さぶりだったことを公開して何事もなかったかのようにプレイングを続けることだって可能。

怪盗というカードの存在で起こること

怪盗でカードを交換された相手は、交換されたかどうかが分からない」というところがポイント。

カードを交換されていることに気づかずに、元人狼が正体をひた隠しにして場を荒らしまくる様子を見るのは正直面白い。逆に怪盗であることを騙り、人狼とカードを交換したと言うことで人狼陣営を味方につけるなんてことが必要になる場面も。

事実だけでは結論付けられない場面の存在

ワンナイト人狼では会議が1ターンしかないがゆえに、他のプレイヤーが嘘をついているのか本当のことを言っているのかの裏付けを取ることができない場合も存在する

そんな時にどうやって他のプレイヤーを納得させるかが腕の見せ所であり、面白さでもある。なんでもないところで他のプレイヤーに疑いの目をかけまくっていると、重要なところで信用が得られずに味方から処刑を食らうなんてことにもなったりするのだ。

おすすめな理由⑤ 別verを買うことで役職を追加できる

実はこの「ワンナイト人狼」は別バージョンがいくつか存在し、バージョンごとで入っている役職の能力が違う。もちろんどのバージョンだけでも遊べるようになっているのだが、他のバージョンと混ぜて遊ぶことで戦略を広げることも可能なのだ

超人バージョン

各々が特殊能力を持った超人となるバージョン。狂人もこのバージョンに入っている。このバージョン独自の役職は以下の通り。

  • CIA(村人陣営):人狼が誰か確認することができるが、自分がCIAであることを明かすことはできない。
  • ハンター(村人陣営):処刑された時に人狼を言い当てることができれば、村人側の勝利になる。

monsterバージョン

吊り人もこのバージョンに収録されている。このバージョン独自の役職は以下の通り。

  • GJハンター(村人陣営):夜のターンに余った2枚のうち1枚を隠しておく。人狼が勝利してGJハンターが処刑されていない場合、隠したカードをオープンして人狼だった場合は村人陣営の勝利になる。
  • 魔女っ子(村人陣営):余りのカードを見ることができない占い師。
  • 大狼(人狼陣営):夜のターンに味方だけでなく余ったカードも確認できる。
  • ゾンビ(???陣営):余ったカード1枚を取ってそのカードの役職になる。元々持っていたゾンビのカードは隠し、夜の行動を続けて行うことができる。
  • 吸血鬼(村人陣営):余ったカードとも交換できる怪盗。交換先がゾンビだった場合はそのゾンビを隠しておく。

狂気バージョン(「クトゥルフの呼び声」とのコラボ)

TRPG「クトゥルフ神話TRPG」で有名な「クトゥルフの呼び声」とのコラボ作品。

クトゥルフ神話TRPGの面白さの1つは、この世のものとは思えないおぞましい体験をしてしまったプレイヤー達がどんどん正気を失っていくというゲーム性にある。

このゲーム性を反映するために、人狼に当たる「旧支配者」が狂気カードを他のプレイヤーに配るのだが、この狂気カードがかなり強烈。「白目を剥きながらでしか発言できない」「事実と反対のことしか発言できない」「呪文を3回唱えてからでないと発言できない」などの狂気的なロールを強いられる。

狂気に染まってしまうプレイヤーがいてゲームが崩壊しそうになる中、旧支配者をなんとか封印することになる。

人狼が「旧支配者」だったり、村人が「探索者」だったりと役職名もクトゥルフ好きには堪らない。

このバージョン独自の役職は以下の通り。

  • 旧支配者(人狼陣営):能力は人狼と同じ。夜に狂気カードを各プレイヤーに配ることができる。
  • 狂信者(人狼陣営):能力は狂人と同じ。狂気カードを1枚誰かの前に置ける。
  • 這いよる混沌(村人陣営):能力は怪盗と同じ。狂気カードを他の人の前に移動することができる。

ゆるキャン△バージョン(アニメ・漫画「ゆるキャン△」とのコラボ)

「ゆるキャン△」とのコラボ作品。朝ごはん用に作っておいたカレーが鍋ごと倒れてしまっていて、その犯人(なでしこ・ちくわ)を探しだす!というゆるーい設定。

もちろん、役職名がゆるキャン△のキャラクター名になっている

このバージョン独自の役職は以下の通り。

  • 酔っ払い(鳥羽美波):他の人のカードを1枚見て、その人と同じ役職になる。
  • おさななじみ(土岐綾乃):夜に誰か1人に触れることができる。
  • おじいちゃん(リンの祖父):夜に人狼を目撃した場合、そのプレイヤーを人狼ではなくすことができる。

※「おさななじみ」と「おじいちゃん」は第2版のみ収録。

さあ、ワンナイト人狼を楽しもう!

今回はボードゲーム「ワンナイト人狼」を紹介した。

ゲームを持っていなくてもオンラインで楽しむことができるし、別バージョンをいくつか混ぜることで幅広い遊び方をすることも可能だ。

ぜひあなたもワンナイト人狼の魅力に触れてみてほしい。

ブラウザでワンナイト人狼
人狼ゲームを手軽に友達と遊ぼう。スマートフォンやPCのブラウザだけでワンナイト人狼が遊べるホームページです。友だちが集まった時のパーティゲームやSkypeを使ってのネットカードゲームとして遊べます。

 

ワンナイト人狼 for mobile
ワンナイト人狼 for mobile
開発元:virapture Inc.
無料
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※アプリはカードを忘れた時のオフライン用。オンライン対戦はできないので注意。

    

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