2割のお得意様が8割の売り上げを生む。パレートの法則とミニマリズム。

ミニマリズム

パレートの法則。経済において、全体の数値の大部分(8割)は、全体を構成するうちの一部(2割)の要素が生み出していると考える法則である。

「80:20の法則」という名前で聞いたことのある方は多いかもしれない。

今回は、そんなパレートの法則の解説とともに、パレートの法則とミニマリズムについて考えてみたいと思う。

2割のお得意様が8割の売り上げを生む

パレートの法則を実際に感じることができる1つの方法に、取引先に優先順位を付けるための「ABC分析」というものがある。

手順はすごく簡単。まずは売上高が多い順に取引先を並べる。次に、上から順番に売上高を足していき、総売上の80%になったところまでをAグループ、80〜90%までをBグループ、90~100%をCグループとする。

そうすると、たいがい2割程度のお得意様が8割を占めていることに気づけるだろう。

そう。取引先は全て平等ではないのだ。

だからといって接客態度を変えるわけではないが、取引先ごとに対応のメリハリを付けることが大事になるということなのだ。

これは別に仕事の話に限らない。よくやり取りするラインの「友だち」も、登録しているYoutubeチャンネルの中でよく見るのも、上位2割くらいなのではないだろうか。

働きアリに見るパレートの法則(働きアリの法則)

もしかすると、この話は聞いたことがあることが多いかもしれない。

働きアリのうち、8割のエサを集めてくるのは2割であり、そのうえ残り8割のうち2割は全く働かないという法則だ。

しかも、その頑張っている2割を分けるとすごく頑張る集団になるかというとそうではなく、そのうちの8割のパフォーマンスが下がるという。

逆にパフォーマンスの低かった8割側からは、2割の優秀なアリが出てくるのだそうだ。

動物の世界ですらそうなのだから、人間の世界でもある程度同じことが言えるように思う。

ミニマリズムに通じること

よく考えてみれば、パレートの法則はミニマリズムにも通じるところがある。

ミニマリズムの本質は「自分に必要なモノだけを選び、それ以外を減らすこと」だ。

ここにパレートの法則を当てはめて考えてみれば、8割のモノを捨てたとしても減少する幸せは2割ということになる。本当によく使っているものだけが、自分にとって大事なものなのだ。

実際私もかなりのモノを処分してきたが、それほど不便を感じたことはない。

なんならモノを処分することで爽快感が得られ、モノを管理するエネルギーを消費しなくてよくなったのでむしろプラスである。

ミニマリズムについて解説した記事。

最小限のエネルギーで最大の効率を

仕事においても実は同じなのではないだろうか。

日本人のよくない癖の1つに、なんでもかんでも頑張ろうとするところがある。確かに生真面目に、勤勉に取り組むのはいいところなのかもしれない。

でも2割の要素で8割の成果が得られるとすれば、全部を頑張ろうとするのは馬鹿げているといえるのではないだろうか。

冷静になって考えてみれば、人間誰でも得意・不得意があるのだから全てを完璧にこなすのなんて無理だ。

全部を頑張る必要なんてないのだ。

究極的には、自分の成長に繋がってインパクトの大きいことだけをやるのが理想的だ。他のことは違う人に任せたり、そもそもやらないのがよい。

もちろん何もかもがうまくそうできるわけではないが、できるところは外注していくのも1つの手だということだ。

ちなみに私もイラストを描くのは上手くないので、自分自身の成長も含めて動画編集をやる代わりにアイコンを描いてもらったことがある。

【1ミスで1ショット】レモンサワーマリオマラソン実況【FC版】#1−1
1ミスしたら1ショット飲むとかいう狂気の実況企画。

2割の要素を突き詰めて80点を取る

今回はパレートの法則と、生活の中でのパレートの法則の活かし方について書いた。

もちろん、2割だけ頑張ればあとは適当にやることを推奨しているわけではない。そうしたら永遠に他の人の8割にしかならない状態が出来上がることだろう。

重要なのは、大事な2割の要素に集中することである。そうすることで何もかも頑張ることに比べて、生活の見方が変わってくることと思う。

  

今回のおすすめ本は3冊。

ABC分析をはじめとした会社のお金の知識が身に付く、“まだ若手社員といわれるうちに知っておきたい「会社の数字」”。

ミニマリズムの魅力を分かりやすく楽しく学べる、“ぼくたちに、もうモノは必要ない。 - 断捨離からミニマリストへ – ”。

仕事にミニマリズムを適用して、自身の働き方を最大効率化する方法を知る、“ゼロから“イチ”を生み出せる! がんばらない働き方 ”。

興味が湧いた方はぜひこれらの本を読んでみてほしい。

コメント

タイトルとURLをコピーしました