ソンクランを目前にした週末。節約したいところだが、どうしても旅行に行きたくなってしまった。目指すはカンチャナブリ。バンコクから西におよそ150km、ミャンマーとも繋がり、タイ3番目の大きさを誇る県である。
そんなカンチャナブリに「Death Railway(死の鉄道)」というなんだかやばい鉄道があるらしい。ローカル交通大好きクラブの会員としては行かない手はないだろう。ということでまたしても節約志向1泊2日の旅行に行ってきた。
使ったお金
今回も使った資金公開。

2,500バーツを切ってしまった。やはり公共交通機関は強い。こうなると、ホテルももっと安くできるのではないかというバックパッカー魂に火が付きそうになる。
カンチャナブリへの行き方
カンチャナブリへの公共交通機関での行き方は大きく分けて2通り。
①タイ国鉄
東南アジア感Max。バンコクのトンブリー駅から1日3本出ている。死の鉄道まで直通しているので、かなりおすすめ。
死の鉄道直通ってなんだか危険な響きだな。
運賃は外国人統一価格で100バーツ。タイ人は20バーツくらいみたい。つまりはどちらにせよすごく安い。というか150km走って20バーツって、採算がどうなってんのか本当に分からない。
全席自由席で、エアコンはなし。他の路線だと3等席と言われるクラスだ。とはいえ窓全開で走るので結構涼しい。
7:50発トンブリー発の列車がおすすめ。
私はしっかり乗り過ごしたが、隣駅のJaran Sanitwong駅から乗ることに成功した。この場合はチケットを車内で購入すること。
(Jaran Sanitwong駅はMRTバーンクーンノーン駅のすぐ近く。トンブリー駅より便利な説まであるかもしれない)
②バス
運賃120バーツ。バンコクの南バスターミナルから出ている。が、南バスターミナルは地下鉄やBTSなどでのアクセスができないため、必然的にターミナルまでタクシーかバスで行くことになる。
カンチャナブリに着いた日に死の鉄道に行く場合は、結局バンコクから来る電車に乗り換えることになる。カンチャナブリまでの所要時間はバスの方が短いのだが、この場合は鉄道を利用した方が結果的に効率がいい。
逆に1日目にエラワンの滝に行く場合は、バスターミナルから行くことになるのでバスでカンチャナブリにアクセスする方が良いと思う。
Death Railways(泰緬鉄道)
なんと木造の橋の上を列車が走り抜けていく。落ちないのかマジで心配になる。
木造橋の上では皆こぞってインスタ投稿用の写真撮影に臨むため、かなり列車の重心が寄っているんじゃないかと思う。

終点ナムトックに向かう列車では進行方向左側、バンコクに向かう列車では右側が撮影向きだ。
(撮影に気を取られてスマホ落とさないように!)
そしてこの線路、なんと歩いて渡ることが可能。観光客が崖横の線路を歩くのは日本ではあり得ない光景だと思う。

(意外と高度感はなく歩きやすい。が落ちたら大事故なので気をつけて歩くこと)
木造橋を渡った先のタマクラセー橋駅で降りて、1つ手前のタマクラセー駅まで歩くと良いだろう。大体10〜15分くらい。
戦場にかける橋
「戦場にかける橋」という名前のとおり、戦争が関わっている。先ほどのDeath Railwayも含めて、戦時中に日本軍がタイからミャンマーへの供給ラインとして、アメリカ軍などの捕虜を働かせて建設した鉄道なのだ。
日本にいると敗戦国の側面しか見ることがないので、違う視点から見る歴史はある意味興味深い。
橋自体はきれいな造りで、観光客がこぞって写真を撮っている。

タイミングが合えば鉄道が横を通り抜けていく様子も見ることができる。
カンチャナブリとDeath Railwayの間にあるので、帰りがけに寄るのが良いと思う。
エラワンの滝
「タイで最も美しい滝」と呼ばれる滝。7つの滝が連なり、一番上までトレッキングができる。しかも3番目までは泳ぐことも可能。

(一番上まで行くと約2km。登りの道を案外歩く。ビーチサンダルでは登れないくらいには険しい)
私はトレッキング狂なので一番上の7番目の滝まで行ってきたが、そうでない方は3番目くらいまでを楽しむのがコスパが高い。看板にある7番目の滝の写真はすごく迫力があるのだが、水量が多いタイミングでないと正直拍子抜けする。
逆に2番目、3番目の滝は水もきれいで迫力もある。滝壺も大きく、ゆっくりと水遊びを楽しむことができるだろう。何なら別に泳がなくても楽しかった。泳いだ方がもっと楽しいとは思うが。

エラワンの滝へはカンチャナブリバスターミナルからバスが出ている。50バーツ。
朝一のバスで行くのがおすすめ。元々は8:00発だったようだが、ダイヤ改正されたのか9:00発になっていた。

(B1乗り場にデカデカとERAWANと書いたバスが泊まっている。超わかりやすい)
帰りも12:00、14:00、16:00のバスがある。私が行った時はバスが遅れたためか14:00のバスがスキップされて無くなってしまったが、16:00に遅れなければ問題なくカンチャナブリまで帰ることができる。
その他に訪れた観光地
①ナイトマーケット
バスターミナルの近くでナイトマーケットが開催されている。こじんまりとはしているが、大きすぎずに周りやすいし価格もかなりリーズナブル。
②JEATH戦争博物館
戦場にかける橋のすぐそばにある。館内は正直寂しいとは思う。とはいえ日本国内で見るのとは違う視点で太平洋戦争の歴史を学ぶことができるので興味深くはあると思う。一部生々しい表現もあるので、戦争のお話が苦手な方には正直お勧めしない。
まとめ
写真大好きな人や、アドベンチャー好きな少年の心を持った人・歴史好きな人には、満を持してカンチャナブリをおすすめしたい。東南アジア感も満載で、楽しい旅行が楽しめるだろう。
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