実はバンコクはすっごく都会。
下手な日本の地方都市よりも都会なので、交通手段には事欠かない。そしてバンコクにはさまざまな交通手段がある。というわけで、今回はバンコクの交通手段について解説したいと思う。
各交通手段の横には「歩いて行くと30〜40分かかるくらいの距離」をその乗り物に乗ると体感でどれくらいの費用がかかるかを記載した。
バイクタクシー:40バーツくらい
便利だけど、危険度はナンバーワン。
東南アジアならではの乗り物。タイではバイクは2人以上で乗るのがデフォルト。私はスクーターに最大5人乗っているのを見たことがある。もちろん違法。
渋滞の多いバンコク。その中をスイスイとすり抜けていくことができるバイクタクシーは非常に便利。
その反面事故率もかなり高く、タイで起きている事故のほとんどはバイクによるもの。
一応ヘルメットもしなければならないことになっているが、クソ暑いタイでヘルメットをちゃんとしている人の方が珍しい。運転手でさえそんな状態だから、後ろに乗る乗客の分なんて用意されているわけがない。
どうしても急がなければならない場合や、小道を抜けて大通りまで出るみたいな使い方以外は基本的に避けた方がいい。日本では絶対できない体験なので、体験として乗るのは大いにありだと思う。
言い値で行くとふっかけられるので料金表があるところで目的地を指定していくのがいい。
タクシー:80バーツくらい
やっぱり日本に比べるだいぶ安いが、止めるのに苦労する。アプリが便利。

タイはやっぱりタクシーがめっちゃ多い。さすが東南アジア。しかも日本に比べると安い。とはいえ他の交通手段に比べると割高感は否めないので、日常生活で乗ることはあまりない。
乗車拒否はできないことになっているが、外国人がノープランでタクシーを止めようとすると結構な確率で乗車拒否に遭うことになる。逆に、積極的に話しかけてくるタクシーは吹っ掛けにきていると思った方がいい。
ちなみにメータータクシーもあるが、基本的に料金は事前交渉制。
というわけで正攻法でタクシーを探すと手間がかかるので、「Grab」というアプリを使うのがいい。

Grabは通常のメータータクシーに比べるとほんのちょっと割高(10%くらい?)だが、私は今のところ乗車拒否に遭ったことも吹っ掛けられたこともない。
自分のいるところまでタクシーが迎えに来てくれて、目的地を伝える必要もないので非常に便利。安心代&便利代&迎車代として捉えればお値打ちである。
日本では違法な「白タク(自家用車タクシー)」も合法で、地方でGrabを使うと大体こいつが来る。
トゥクトゥク・ソンテウ
都市部では案外走ってない。観光地周りにいるのは大体ふっかけてくるから気をつけて。
東南アジアの乗り物の代名詞。
もっとたくさん走っていると思ったのに、バンコクでは意外と走っていないのがトゥクトゥク。
地方や観光地に行くといるが、観光地で話しかけてくるトゥクトゥク運転手は大体詐欺師だと思うので、敢えて選ぶ必要もないのでは?と個人的には思っている。
バイクを改造したみたいなやつがトゥクトゥクで、ピックアップトラックを改造したみたいなやつがソンテウ。パタヤはソンテウが市民の足なので、パタヤに行くと必然的に乗ることになる。
バス:エアコンなし8バーツ、エアコンあり20バーツくらい
安さはピカイチだが、分かりにくさもピカイチ。

バスは日本と違ってバス会社によって値段が違う。エアコンなしだと8バーツ統一、エアコンありだと距離に応じて12〜30バーツくらいの間になる。
乗ったタイミングで車掌さんに行き先を伝えて支払いをする方式なのだが、車掌さんは英語ができないことが多いので行き先を伝えるのはなかなか苦労する。Google mapを見せて「ここ!」と言ってもわかってくれないことも多々。
ちなみに降りる際も「止まります」のベルを押さないと止まってくれないし、なぜか途中で無理矢理下されることもしばしば。
そのうえ路線数が半端じゃなく多く、どれに乗ればいいのかを一目で見分けるのはほぼ不可能。
このように初心者殺しの路線バスであるが、「Viabus」という乗り換え案内アプリがあれば一気に乗りやすくなる。

何番から何番に乗り継げばいいかも教えてくれるし、目的のバスがどこにいるかもGPSで教えてくれる。GPSはちょいちょい障害起こして使えないこともあるが。
ハードルは高いけど最安で色んな場所に移動できるので、旅慣れしている人にはおすすめ。
地下鉄(MRT):30バーツくらい
安くて涼しい。地下鉄があるところは地下鉄で行くのがおすすめ。個人的には最もコスパの高い乗り物だと思う。
バンコク市内を走る電車。地下鉄といいつつ地上を走っている区間もまあまあある。
後述するスカイトレインより安く10分に1本くらいの間隔で電車が来るし渋滞もないので、個人的にはバンコクで一番便利な乗り物だと思っている。ぼったくられることもない。
地下鉄がある場所は限られているが、実はバンコクの名所は地下鉄とスカイトレインを駆使すればだいたい行ける。
地下鉄に乗る時はSuicaのような電子マネーのカードが必須。
スカイトレイン(BTS):45バーツくらい
他の交通手段に比べると割高感が否めないが、便利なことには間違いない。

バンコクの電車といえばやっぱりこいつ。
だけど実は他の交通手段に比べるとちょっと割高。BTSは高いよな〜と思って現地スタッフに聞くと「ちょっと行っただけで40バーツもするから高い!」と言っていた。感覚が一緒なのに安心した。
とはいえ中心部を渋滞なしで乗り回せるのは大きい。バスに乗り慣れると乗る機会はどうしても減るが、便利なことには間違いない乗り物。
バンコク市内の主要なショッピングモールには大体BTSでアクセスできる。
船:20バーツくらい
運河のある場所で使用可能。ワットポー⇆ワットアルンの行き来にも使える。

運河がある場所でだけ使える乗り物。距離に対しての値段は安く渋滞もないので、私も運河のあるところではよく使う。
ただし川はすごく汚いので、水が跳ね返ってこない位置を選ぶ必要はある。
チャオプラヤ川を渡る手段としてもよく使われ、観光客は大体ワットポーとワットアルンの行き来をする時にお世話になる。
まとめ
タイの交通手段としては、他にもロットゥー(乗合バン)・長距離バス・国鉄・飛行機などもあるが、バンコク市内を移動する手段というより都市間移動に使用するものなので今回は紹介しなかった。
各交通手段に特色があるが、観光で使うのであればMRTとBTSを中心に移動を組み立てていくのがよい。
在住者であれば、ぜひ船やバスに挑戦してみて欲しいところだ。
各交通手段の良いところを活かして、楽しい旅行や生活の糧にしてほしい。
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