ホアヒンに行くよ、という話
時は2020年12月。タイに来たら絶対に行くと決めていたところがあった。
それが「プラヤーナコーン遺跡」。どうも遺跡に光が差し込み、何とも言えない幻想的な世界が待っているというのだ。私はYoutuberのまいばる氏の熱心なファンなので動画で予習もバッチリだ。何、まいばる氏を知らない?この記事を閉じて今すぐに見に行くんだ。早く。
↓ タイ在住日本人界の神・まいばる氏の動画
ホアヒンへの行き方

まいばる氏の動画を見てきた諸兄、よくぞ戻って参られた。ホアヒンに行きたくなったであろう皆様に、行き方を紹介していく。
ホアヒンへの行き方は大きく分けてバスと国鉄の2通りだ。バスの方が早く着くし快適だと思う。が、私は鉄道に旅情を感じてしまうタイプの人間だ。「世界の車窓から」は神番組として疑う余地がない。私と同じく旅行狂の方と鉄オタの皆さんには鉄道をオススメしたい。
バスでの行き方と国鉄の切符の買い方は以下を参照。
バス https://runbkk.net/how-to-get-to-huahin/
駅で買う http://www.caplogue.com/archives/7682672.html
国鉄オンライン予約 https://pom-chang.com/thai_railway_reservation/
日本の電車のように各停や快速などがあるが、ホアヒンまで行くなら特急一択だ。特急と言ってもそんなに速くはないし、むしろ各停で行くと日が暮れる。ちなみに車両にはグレードがあるが「一番下の3等だけはやめておけ」という先立からのアドバイスがあったので、2等を往復で予約した。往復824バーツでご飯もついてくる。3等だと背もたれのない木のベンチで4時間以上の戦いを行うことになるらしい。
7:50バンコク発の電車に乗ると、12:05に着く。海外の長距離列車なので大抵遅れるが、私の時は奇跡的にほぼ時刻表通り着いた。またバンコク駅は始発で、出発は時間通り行かないと乗り逃すことになるので注意。
プラヤーナコーン遺跡
さて、本題のプラヤーナコーン遺跡だ。ホアヒン駅からさらに50km離れているしとある理由があるので、1泊して朝早くから出発するのがいいだろう。公共交通機関はないので、タクシーをチャーターすること。行き帰りで1400〜1500バーツ程度が相場のようだ。私も1泊して他のスポットを楽しみ、朝から出発することに決めた。
入場料は200バーツ。国立公園内の他の洞窟も同じチケットで行けるようなので、興味のある人は運転手と交渉してみるのがいいと思う。
洞窟までは歩いて30〜40分ほど。軽い山道を越えていくので、かかとのないサンダルやヒールで来るのは避けた方がいい。どうしても歩きたくなければ船もある。片道200バーツ、往復400バーツ。
さて、山道を越えた皆さんを待っているのが、こちらの洞窟である。

光が差し込む風景は非常に神秘的であり、ここに来て良かったと心から思えるだろう。ただし、この風景は10:30前後にしか見られないので10:00ごろに着くような計画を立てて行くのがよいと思う。これが朝から出るべき理由だ。私はホアヒン市街から2時間半ほどで着いた。
タクシーを手配しないとどうなるかという話
さあ。タクシーを手配しないとどうなるか。私の実体験をお話したいと思う。私は行きのタクシーだけをGrabという配車アプリで手配して遺跡へと向かった。まあ観光地だし、タクシーもいるだろう。Grabだって使える。そう思っていた。
しかし、いないのだ。タクシー。乗り場さえなく、メータータクシーは全く見かけない。来る車はどれも地元客の車ばかりである。そのうえGrabはサービス圏外。まだまだ都市部だけのサービスだったのだ。
移動手段がない。正直少し血の気が引いた。ホアヒンまで50km。「とりあえず大通りまで出ればタクシーもいるかもしれないし、Grabも使えるかもしれない。ひとまず歩いてみよう」と歩き始めるのだが、全くもって街に着く気配がない。歩けども歩けども果てしなく真っ直ぐな道が続いている。途中のコンビニに立ち寄りつつ(コンビニがなかったら脱水で死んでいたかもしれない)、水分補給だけは欠かさずに10km程度歩いた頃だっただろうか。後ろから声をかけられていることに気づく。

(これぐらい田舎)
振り返ってみると、サイドカーをつけたバイクに乗ったおばちゃん&おばあさまがそこにいた。タイ語は全くと言っていいほどわからないのだが、どうも歩いていた私を心配して声をかけてくれたようだ。どうも「乗っていきな!」と言ってくれているようだ。同じ方向に向かっているようだし、完全な一本道なのでご厚意に甘えさせていただく。
風を切るバイク、めちゃめちゃに気持ちいい。この時ほどバイクという乗り物に感謝した瞬間はなかったと思う。そして近くの屋台で降ろしてもらい、そこで屋台のお兄さんのバイクに乗せてもらうことになる。
だがこのお兄さん、めっちゃ飛ばすのだ。バンコクのバイクタクシーなんて目じゃないほどのスピードだ。正直生きた心地がせず、3回くらいここで死ぬのかと思った。先ほどのバイクへの感謝などもうない。あるのは生への執着だけである。風圧で涙が流れた。振り落とされないように必死でしがみついた。
そして大通りで降ろしてもらい、無事怪我なくGrabタクシーでホテルまで戻ることに成功した。もちろんお兄さんには気持ちばかりであるが、タクシー代がわりのチップを渡した。タイ語もろくに話せず片言で「チャパイホアヒン!(ホアヒンに行くつもりです!)」と連呼するだけの見ず知らずの外人を助けてくれたホアヒンの皆さんには本当に感謝しかない。
皆さんは私と同じ過ちを犯されないよう、帰りの交通手段も確保してプラヤーナコーン遺跡に行かれることを強くオススメする。私は本当にたまたま声をかけてもらえたので助かったが、そうでなかったらどうなっていたことか…
その他のおすすめスポット ①シカダマーケット

さて、ホアヒンは遺跡以外にも観光スポットがある。そのうちの1つが夜市だ。その夜市の中でも最も有名なのがこのシカダマーケットである。他の夜市と異なり、芸術作品に力を入れている。私は初めてここで絵を買うという体験をした。

この画家の方のInstagram:https://www.instagram.com/khunpanart/
その他のおすすめスポット ②ホアヒンビーチ

次はビーチだ。ビーチはパタヤ等に比べると綺麗というわけではないが、砂浜を歩くのは非常に気持ち良いし、馬に乗る体験もできる。20分300バーツだ。

その他のおすすめスポット ③モンスーンバレー
新緯度帯のワインというものをご存知だろうか。13〜15度という低緯度帯で作られるワインで、タイのワインはこれに当たる。ここではこのワイナリーを見学することができ、併設のレストランで一面に広がる葡萄畑を見ながらワインや食事を楽しめる。

また、送迎・ガイド・ウェルカムドリンクがセットになったプランが300バーツで販売されている。遺跡で痛い目にあった私は即刻予約した。HPから電話で予約しよう。英語が通じる。
Monsoon ValleyのHP:https://www.monsoonvalley.com/en
その他のおすすめスポット ④Nurul Nashita Massage
10kmを歩いた足を労るために寄ったマッサージ店。フットマッサージで250バーツ。他のところだと強烈に押してくる店もあったりするが、ここはそんなことはなく初心者にも優しくて心地よいマッサージを行ってくれる。

帰りの電車が遅れに遅れた話
帰りの電車はホアヒンよりさらに南から来るので、遅れに遅れてホアヒンに到着する。私が乗る予定だった16:23発の電車は2時間以上遅れた。20分ではない。2時間だ。こんな時は諦めて1時間のマッサージに行くことをおすすめする。もしくは馬に乗ろう。2時間分ホアヒンへの延長滞在権を得たと思えばいいのである。

まとめ
プラヤーナコーン遺跡は少し離れているので、タクシーのチャーターを強く勧めたい。さもないと私のように田舎道を彷徨い歩くこととなるだろう。
それ以外のところでは特に気を付けなければならないポイントは少なく、比較的安心して観光ができる街だと思う。
次回行く際には名門ゴルフコース「Black Mountain」に行きたいものだ。
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