ここ最近のキャンプブームでアウトドアに目覚めた方も多いと思う。
今回はそんな皆さんに向けて、アウトドアライフの質を激烈に高めてくれるアイテム「コーヒーミル」を紹介したい。
自然の中で淹れるコーヒーが最高って話

こんなキャンプの朝をイメージしてみてくれ。
暖かな寝袋の中で、空が明るくなってきた頃ふと目が覚める。
テントから出てみると、凛とした空気でなんとも気持ち良い。鳥のさえずりも聞こえる。
少し肌寒いからフリースを羽織る。チェックアウトの時間まではもう少し余裕があるようだ。
おもむろにケトルを取り出してお湯を沸かす。
「昨夜のバーベキューは楽しかったな」と余韻に浸りながら、昨日キャンプ場の近くでコーヒーショップで買った豆をゴリゴリと挽いていく。
なんとも小気味いい音だ。
そうしているうちに、お湯が沸いたみたいだ。早速シェラカップにドリッパーをセットして挽いたコーヒーを入れる。もういい香りがする。
お湯は少しだけ冷ました方がおいしいコーヒーになるから、お湯を注ぎたい気持ちを抑えてちょっとだけ待つ。
平に均したコーヒーにお湯を注ぐと、コポコポと気泡が出て膨らんでくる。豆が新鮮な証拠だ。
少し蒸らしてからお湯をくるくると注いでいく。
「ちょっと少ないかな?」と思うくらいにコーヒーが入ったらドリッパーを外す。お湯を入れすぎるとコーヒーが薄くなるし、雑味が多くなってしまう。
淹れたてのコーヒーを片手に、読みかけていた本を開く。キャンプの終わりの少し前の至福のひとときである。
挽きたてのコーヒーが最強っていう事実
さて、ここまで読んだ方は既に次のキャンプでコーヒーを飲みたくなっていることと思う。何せ今この記事を書いている私が既にコーヒーを飲みたくなっている。
だが、当然疑問に思う方もいるかもしれない。挽きたてである意味はあるの?と。粉コーヒーやインスタントコーヒーじゃダメなの?と。
もちろん、まずはあるモノでアウトドアコーヒーを楽しんでみる。それもいいと思う。
それでも私は、最終的には豆から挽いてアウトドアコーヒーを楽しんで欲しいと思っている。
私が頑なに挽きたてをオススメする理由は2つある。
① 挽いた瞬間からコーヒーの風味や香りは落ち続ける
まずはこれだ。豆は挽いた直後から酸化が早くなり、どんどんと風味や香りが落ちていく。
もちろん豆の状態でも酸化が進むのだが、挽いた豆の酸化スピードに比べると圧倒的にゆっくりだ。なので、コーヒーを飲む直前に挽くのが理に叶っている。
コンビニの100円コーヒーが美味しいのも、挽きたてということが理由の1つだったりする。
安い豆を挽いて淹れたコーヒーの方が、高い粉コーヒーを使って淹れたコーヒーより美味しいということは多い。
コーヒーロースター(豆を焙煎している店)に行って豆を買っても、ミルを買うことをおすすめされると思う。これも「ミルを売りたいから」というよりは「コーヒーをより楽しんで欲しいから」という理由の方が大きいはずだ。
② 淹れたときの満足感の違い
確かにインスタントコーヒーは簡単だ。お湯を沸かすだけで誰でも同じように淹れられる。それに比べて豆からコーヒーを淹れると時間も手間もかかるし、不合理的に思える。
だがその分、その1杯に対する満足感は圧倒的だ。
忙しい毎日の朝にそれをしようと言っているのではない。都会の喧騒から逃れ、自然の中でゆっくりと過ごす。そんな朝にはこの手間がふさわしいとさえ思える。
お湯が沸くまで持て余した時間をスマホで潰すのではなく、鳥の声を聴きながらコーヒーミルを回すのに使ってみるのはいかがだろうか。
まとめ
いかがだっただろうか。
コーヒーミルで豆から淹れるコーヒーや、その一連の流れはあなたのアウトドアライフを1ランク充実したものにしてくれる。
安いもので3,000円、高いものでも6,000円程度で買えるので、次のキャンプにはぜひコーヒーミルをキャンプに連れて行ってやってほしい。
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