第1回、第2回はこちら。
アウトドアメーカーを独断と偏見で解説する企画、第3回。今回は登山系メーカーを紹介していきたい。それでは解説に移る。
mont-bell(モンベル)
みんな大好きモンベルさん。他社の追随を許さない超コスパで数々の登山好きを虜にしてきた。
「このギアはこの機能とこの機能だけあればいいんだよなあ…」という観点で商品を探すと、大体モンベルに置いてある。セールはしないがセールしなくても安い。また、日本人に合わせたサイズ感で製品が作られているのでサイズが合わないことも少ない。
欠点はあまりの超コスパのために、山に行くとめっちゃ被ること。あとデザイン性が若干低く、原色ゴリゴリのカラーバリエーションは現代風かと言われるとちょっと微妙。
登山を続けていると、ザックやレインウエアなど目立つギアはモンベルではなくなっていくイメージ。一方で寝袋やアイゼン、調理器具など人の目につきにくいところでどんどんモンベル製のギアが増えている。
Columbia(コロンビア)
他のアウトドアメーカーに比べるとライト感があるが、デザインはポップでかわいいものが多い。キャンプでいうロゴス的な立ち位置のイメージ。
価格も他のメーカーに比べると安いが、その分機能は控えめ。とはいえ日帰りの登山ぐらいなら十分使えるものが多いし、街で着ていても浮かないデザインは嬉しい。私も帽子とか持ってます。

THE NORTH FACE(ザ・ノースフェイス)
みんな大好きノースフェイス。アウトドア系ファッションを日本に広めてしまった元凶その①。
ノースフェイスはガチ勢かライト勢しかいないというのが私の見解である。
デザインはかっこいいし、モノ作りもかなりしっかりしている。価格も相場並み。マジでノースフェイス買っとけばいいと思う。おしゃれだし。
ただしライト層〜ガチ層まで幅広く対象にしているため、用途やスペックはよく確認して買った方がいい。オーバースペック過ぎて街で使えない、機能が足りなくて買い直す羽目になるなどが普通に起きえる。
ちなみに日本のノースフェイスは、Gold winという会社がブランド使用権を買って「THE NORTH FACE」の名前を使っている。そのため、熱心なノースフェイス原理主義者からは「MADE IN JAPANのノースフェイスはノースフェイスにあらず」という声が上がるとか。

Arc’teryx(アークテリクス)
アウトドア系ファッションを日本に広めてしまった元凶その②。アークテリクスを着ているのは真のガチ勢か山にわかしかいないというのが私の見解である。
元々登山界隈でもかなり玄人向けなブランドで、本当に品質が良くて超かっこいいブランドだった。私も大学生の時は「いつかアークテリクスのレインウエアを買うんだ…」と思っていた。しかし気づくと「超かっこいい」の部分が持て囃されて完全に街着と化してしまった。今のところは欲しいと思わないかなあ…
高品質・高デザイン・高価を地でいくメーカーで、極地でも使えるようなタフな製品も多い。その分お値段はバカにならなくて、平気でレインウエアが上下10万円したりする。登山をやっている人はウエア以外のギアにもお金をかけるため、実は山でアークテリクスを着ている人はそんなに多くない。

Patagonia(パタゴニア)
独特のSDGs戦略が特徴のパタゴニア。製品を売ることよりもブランドとしてのポリシーを売ることに命をかけていそう。でもこういう「モノを大事にしようね」という姿勢自体は大事だと思う。
Tシャツがめっちゃ有名で、カップルがおそろいで着ているのをよく見かけたりする。確かにあのTシャツはめっちゃかっこよくて、私も1枚買ってしまった。実際のところ、作りは超頑丈でかっこよいのだが、ペットボトルからできているせいか着心地はそんなによくない。あと吸水速乾性に欠けるので山で着る用途ではない。
山用途としては「R2」フリースが超定番。かっこいいし丈夫なうえ汗抜けも良さそうなので、今のmont-bellフリースがダメになったら冬季用の行動着として1枚欲しいと思っている。
MAMMUT(マムート)
マンモスのメーカー。このロゴは正直好き嫌いがあると思う。
ラインナップにクライミング用の製品があったりするほどで、ガチ感と品質は高め。その分お値段も高め。平気でTシャツ1枚7,000円とかする。
私の登山用ハーフパンツもmont-bellの2倍くらいの値段だったが、超タフネスでかっこいいのでめちゃめちゃ気に入って履いている。多分ダメになってもまた買うと思う。
MILLET(ミレー)
ミレットではなくミレー。
ミレーはなんといってもザックのメーカーというイメージが強い。モンベル以外の登山用品店に行くとミレーのザックが並んでいることが多い。実際のところはウエアも作ってたりするのだが。第一次登山ブームの時にめっちゃ流行ったらしく、おっちゃんおばちゃんがかっこいいミレーのザックを持っていることが多い。今でもそのかっこよさは健在。
「サース フェー」というシリーズのザックがシンプルにしてかっこよく、山でよく見かける。一番遭遇率の高いザックだと思う。被ると分かっていても欲しくなるくらいにはかっこいい。カラーバリエーションも豊富。
ちなみにTシャツの下に着る網々の鎖かたびらみたいなアンダーウエアも出ていて、この類のアンダーを着てると汗でTシャツがまとわりつかなくて快適。
OSPLAY(オスプレー)
飛ばない。オスプレーもザックメーカーとしての印象が強い。
オスプレーは「ストラトス」というシリーズが超おすすめ。
ザックのバランスが取れているのか、担ぎ心地が超良くて山行中に重さを全く感じない。また、背面部分がメッシュになっていて汗抜けがいいのがすごく魅力的。背面メッシュと荷物が入る気室の隙間にハイドレーションを差し込むのが、無駄なくパッキングできている気になれてオススメ。レインカバーも付いていて、25Lクラスには珍しく雨蓋がついていてかっこいい。
マウンテンハードウェアかミレーのザックを買おうと思ってお店に行ったのに、気づいたらこのザックを買っていたというのが私の話。
GREGORY(グレゴリー)
グレゴリーは他の2つのザックメーカーに比べて、大容量ザックに定評があるイメージ。2泊以上の長期縦走をするのであれば選択肢に入ってくるかなーというモデルが多彩。
あとはザックだけではなくメッセンジャーバッグなど、ファッション性の高いアイテムも結構作っていたりするので、山以外で見かけることも多い。
山用のザックを選ぶならだいたいミレー、オスプレー、グレゴリーになると思う。デザインと容量、担ぎ心地で決めていい。お値段的に厳しければやっぱりモンベル。
まとめ
登山系アウトドアブランドも各メーカーで個性があってかなり面白い。
実はまだまだ紹介しきれていないので、登山編その②に続く。
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