安いニッポン、安くないタイ

バンコク生活

 



中田敦彦さんがYoutubeで “安いニッポン 「価格」が示す停滞” を紹介されていた。

世界で起こる物価上昇&賃上げを横目に、ここ30年の景気停滞の中で日本の物価と賃金だけが上がっていないというのだ。

確かに日本のモノは驚くほど安い。
しかし、日本にいた時の私はその事実に全く気づいていなかった。

欧米の人件費が異様に高いせいで、外食がめちゃめちゃに高いのだと思っていた。

だから新興国と呼ばれるタイで生活すれば、それはいい暮らしができるのだろうと思っていた。
しかしタイで生活を始めてみて、実際はそうでもなかったことに気づく。
日本のコスパはある種「異常」なのである。

今回は現地にいて感じた「安いニッポン、安くないタイ」を5つ紹介したいと思う。

ダイソーなどの100円ショップ

中田さんも動画で紹介されていたが、本当に約200円(60バーツ)なのである。ダイソーだけではなく、セリアなどの他の100円ショップも200円だ。

日本なら100円で買えるだろうセリアのまな板。60バーツ。

しかも日本のものと特に品揃えが大きく変わるわけではない。むしろ日本の店舗の方が品質の高いモノが置いてあったように思う。
一般的な日本人感覚からすると、「この品質で200円ならダイソーやセリアでなくてもいいかな…」と思ってしまうほどだ。

実際のところ、タイではこの価格帯で中間所得者層に受けているという。

屋台じゃない「外食」

タイでは外食文化が非常に発達しており、自炊をしない人もかなり多いと言う。
それを顕著に反映するのがマンションなどの設備で、賃貸マンションの中にはキッチンがない部屋が普通にある。
そのような文化を背景としているため、屋台での食事は50バーツ(約180円)ほどと確かに安い。

一方で、いわゆるレストランやカフェと呼ばれるような業態の飲食店は、日本とさして変わらない価格帯であることが多い。

レストランでタイ料理を食べようとすると、普通に300バーツ(約1000円)くらいはかかる。日本のレストランやラーメン店でご飯を食べるのと何ら変わりないのである。

パタヤのカフェでの昼食。日本円換算で1,000円くらいなので全然安くない。おいしかったけど。

確かにどれもおいしいのだけど、期待していたほど安くはないのだ。レストランに行くと価格表とにらめっこしながらメニューを選ぶことも少なくない。

「食材も人件費も安いはずだから、何を食べても安いだろう」と思って色々頼むと、お会計時に驚くことになるのがリアルである。

こう思うと、300円台で牛丼を食べられる日本の外食産業は明らかにおかしい。

テイクアウトコーヒーなどのカフェ文化

タイはカフェがチェーン店でも案外に高い。
コーヒーが1杯50バーツ(約180円)くらいするのが普通の値段だ。
なんならスタバのコーヒーは日本より高い。

Starbucks Reserveにて。ラテ1杯700円は完全にプレミアム価格。

日本では挽きたてなのに100円という、完全に価格の壊れた「コンビニコーヒー」が全国で飲める。
しかもセブン、ファミマ、ローソンともそれなりに美味しいのである。
あのクラスのコーヒーが100円で飲めるのはどう考えても安すぎる。

ここでも日本のコスパ力に感心する一方、100円でないと売れない(ついで買いしてもらえない)という悲しい現状に気付かされる。

電化製品

電化製品が全然安くないのには驚いた。

確かに驚くべきほど安いモノもある。しかしそういうものは得てして「安かろう、悪かろう」であり、通常使用に耐えないモノであることが多い。

こちらに来てからいくつか電化製品を買ったが、どれも日本とそう変わらない値段だった。

買った電化製品とその値段の例

  • Bluetoothマウス Logitech製(日本だとLogicool)約2200円
  • ドライヤー Panasonic製(日本産ではない) 約3,000円
  • 21インチのPCモニター acer製 約12,000円

Amazonで見てもらえれば分かると思うが、日本だと通常使用に耐えられるものが異常に安い値段で売られている。Panasonicのドライヤーなど1,000円台だ。私はこのシリーズを大学〜大学院時代に6年間使用していたが、何ら問題なく使用できた。

ショッピングモールの服

東南アジアなのに、服が安くないのだ。

もちろん、ローカルの市場に行くと300〜400円程度でTシャツが売られているところもある。
もちろんそういう場所もあるが、タイ人も普通に行くようなショッピングモールの服は日本より高いものもあるのだ。

日本からの輸入品ならまだ分かるのだが、日本からではないはずの欧米ブランド品も日本より高い。
アウトドアブランド「コロンビア」や「ノースフェイス」のなんてことないTシャツが、平気で1枚6,000円だったりする。

こちらで同じ柄のTシャツを揃えてしまおうかとも思っていたのだが、値段を見てやめることにした。

まとめ

確かに、まだまだタイは欧米諸国に比べれば物価は安い。

しかし、「思っていたほどは安くないな」と感じてしまうのが日本人のリアルなのだと思う。

これがタイの経済成長が著しいというだけの話ではなく、日本のモノやサービスが異様に安すぎる・値段が上がっていなさすぎるのだと改めて気付かされる良いきっかけになった。

日本でも物価が上がっていかないといけない時が来ていると思う。

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