初級ミニマリストな私。
本や漫画を読むのが好きではあるのだが、今では紙の本をほとんど持たない生活をしている。
かくいう私もかつては「本は紙で読むもの!」という価値観で過ごしてきた。しかし、引っ越しをきっかけに250冊ほど持っていた漫画を処分したことをきっかけに、電子書籍愛好家となった。
今回はそんな私が、電子書籍の良さや紙の本を持たない良さについて書いていきたいと思う。
電子書籍のメリット
まずは電子書籍のメリットを5つ紹介する。
- 場所を取らない
- 携帯性に優れていてどこでも読める
- どこでも買える
- ちょっと安い
- iPad、iPhoneどちらで読んでも続きが読める
- 場所を取らない
電子書籍の最大のメリットが「場所をとらない」ということである。紙の本はその購入費用に加えて、置く場所をランニングコストとして支払っている。家賃7万7畳の部屋で1畳分を本棚が占めていたとすると、年間で12万円の費用を本の場所代として払っていることになる。これはあまりにも勿体なさすぎないだろうか。月6万6畳の部屋に住んで、12万円分電子書籍を買って読んだ方がいい。 - 携帯性に優れていてどこでも読める
携帯1つあればどこでも本が読める。これは本当に素晴らしくて、通勤・通学の途中だけでなく旅行やちょっとした昼休みの時間などにも本が読める。本を持ち運ばなくても、いつでも自分の電子本棚にある本を読むことができるのだ。 - どこでも買える
本屋に行く時間と手間が省ける。そして買いたいと思った瞬間に買うことができる。こんな素晴らしいこともなかなかない。 - ちょっと安い
当然のことかもしれないが材料費や物流費などがかからない分、電子書籍の方が少し安い。ちなみに著者/作者に入る印税は電子書籍の方が高いらしい。好きな先生を応援するなら電子書籍。 - iPad、iPhoneどちらで読んでも続きが読める
タブレットとスマホの同期ができる人限定になってしまうが、お出かけ先でiPhoneで読んでいた本が、帰宅してiPadを開くと続きから読める。その逆も然りである。大したことがないように思えるが、これが意外と便利なのだ。
「本」の本質は情報という話
結局「本」という商品の本質は装丁などではなく、そこに書かれている情報だ。それはどんな本でも変わらないと私は思っている。
そう。いわゆる「本」でも、雑誌でも、漫画でも、イラスト集でも、写真集でも。
「FACTFULNESS」という本の本質は「世界はデータから見て良くなっている。悲観的な幻想に囚われてはいけない。」という情報だし、「ゆるキャン△」という漫画の本質は「かわいい女の子がまったりとキャンプを楽しむストーリー」という情報だ。
その情報を手に入れるための手段として、なぜ「紙」という媒体が必要なのだろうか。
紙でもKindleでもなでしこのかわいさは不変。
なぜ図書館という超有能施設を使わないのか
ここからは電子書籍も買わないという話。
私が読書をおすすめされた時に言われて印象的に残っているのが、「この本は図書館にあるから図書館に行って読んだらいい。タダで読めるのだから別に買う必要はない。」ということ。
そう、日本には日本語の本が山ほど置いてある「図書館」という施設があるのだ。
なんとこのサービス施設、いくら高い本を読んでも利用料がかからないのだ。冷静になって考えてみてもやっぱりおかしい。どう考えてもこんなお得な施設を利用しない手はない。
正直、読みたい本があったらまず図書館にあるかどうかを調べるのが最優先。今は各図書館の在庫をネットで調べたり事前予約することもできるので、行ってから「やっぱりなかった…」と思ってしまうこともない。
行くべきは書店や古本屋ではなく、図書館だ。
漫画はレンタルや漫画喫茶で事足りる
なにしろ漫画のレンタルはめちゃめちゃ安い。
地域や店舗にもよるが、10冊借りておおよそ500円程度だ。
1000円で20冊も借りることができる。20冊もあると読むのに1日くらいかかるので、1日を1000円で遊べることになる。こんなにコスパのよい遊びも少ない。
他にも、漫画喫茶であれば3時間で1000円を切ってくる。しかもドリンク付き。
ちなみに朝だとモーニングが付いてきたり単価が安かったりするのでさらにお得。
ちなみにサウナにも漫画が完備されているところが多く、私はサウナで漫画を読み漁る生活をよくしていた。
実物を処分したことで漫画を読まなくなるのかなとも思ったが、コストパフォーマンスが上がったことにより、むしろ漫画を読む冊数はレンタル生活を始めてからの方が増えたと思う。
それでも紙媒体しかない本をどうするか
それでも紙媒体しかなくてレンタルできない本は仕方がないので、紙で買うことになる。
この類のものは専門書や教科書などに多い。私はこれらの本は紙媒体で買って、必要無くなれば誰かにあげたり売ることにしている。
資格試験の教科書などは、手元に「資格」があればもう不要なものなのだ。
紙の本しかないから、という理由で気になる本を読まないのもどうかとは思うので、そこは買ってもいいのではないかなというのが持論である。
ただし、役目を終えた紙の本は自分のところに幽閉しておくのではなく、世の中に返してあげるべきと思う。キャッチアンドリリースである。
体験談:漫画を250冊持っていた話とその顛末
私は元々汚部屋出身のミニマリスト。他人目線でモノを集め、部屋に並べるのが大好きなタイプだった。
そんなこともあり、私は一時250冊の漫画を本棚に並べていたことがある。確かに、壁一面を漫画が埋め尽くしているのは圧巻である。角川武蔵野ミュージアムとかすごくいい。めっちゃ行きたい。
でも冷静になって考えてみると、そのサブカル感は自分の部屋には必要ない。
自分が何度も読むためにそこにあるのなら必要ということになるのだが、「友達が来たときに貸す」とか「彼女にサブカルの造詣が深いところを見せる」のような人の目線にある漫画は必要ではないのだ。
そもそも家に来る友達もそんなにいないし、彼女もいなかった。完全に無駄である。
というわけで持っていた紙の漫画を一通り処分したわけだが、古本屋に持っていくのもなかなか大変で苦労した。正直「なんでこんなに買ったんだろうな…」と思ってならなかった。
そして処分して後悔したかというと、全く後悔していないわけである。そんなもんだ。
電子書籍になぜ抵抗感を持つのか
ここまで読んでくれた方の中には、「そうは言っても、やっぱ紙の方が読みやすいよ…」と思った方もいるかもしれない。
しかし、よく考えてみてくれ。ネット記事を読むのも、電子書籍を読むのも変わらないのではないか?
答えはYesだ。前から読んでくださった方はなんならここまで2,500文字を読んでくださっている。
それだけの文章を読めるのだから、電子書籍を読めないはずはないと思うのだ。まずは1冊気になる本を電子書籍で購入してみてくれ。
それで肌に合わないなと感じれば、また紙ベースで書い直せばいいだけのことである。
さあ、紙の本を持つ生活から脱却しよう!
さて、今回は電子書籍の良さや紙の本を持たない良さについて書いた。まとめると、
- 電子書籍には「省スペース性」「携帯性」「買いやすさ」「価格」「同期性」などのメリットがある。
- 「本」の本質は「情報」なので、電子書籍でも本質は同じ
- 借りられるものは借りて済ませると経済的
- 代替がないものだけ紙の本を買い、不要になったら処分する
- 意外と処分してもダメージはない
- ネット記事を読めるなら電子書籍だって読める
である。
ぜひ電子書籍やレンタルを有効活用して、紙の本を持たない生活をしてみよう。
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